J.C.T.C 一般社団法人 日本貨物検数協会

業内容

国内外の物流を支え続ける当協会では、
「検数」「検量」「検査」といった柱となる事業に加え、
関連する業務にも注力しています。
ここでは、具体的には一体どんなことが行われているのかを、
イラストや図式を用いてわかりやすくご紹介します。

検数事業

こんなことをやっています

検数事業とは、「どんな貨物を」「どれだけ」「どのような状態で」受渡したかを正確に確認し書類に記録をし、その受渡しの証明をする仕事です。検数で証明された貨物には「証明書」が発行され、「船荷証券」と呼ばれる貨物の財産権を証明する書類の発行や、税関の許可を得るための通関手続き、さらには貨物に損害が発生した場合に保険求償する際の添付書類としても利用されます。こうして貨物の個数や状態を公正な立場から記録することによって、安心・安全な貿易取引に貢献しています。

検数には次の2種類があります。

シップサイド検数

船会社、もしくは船舶代理店より依頼を受けて行う検数のことです。船の上で、貨物の個数や状態、積付場所などを確認したうえで、証明します。

ドックサイド検数

荷主、もしくは港運事業者より依頼を受けて行う検数のことです。沿岸で、貨物の個数や状態などを確認したうえで、証明します。

具体的な業務例

自動車運搬船 / 一般貨物船 / コンテナ船

検量事業

こんなことをやっています

「検量事業」とは、「どんな貨物を」「どれだけ」「積み卸したか」を正確に確認して記録し、その証明を行う仕事です。輸出入される農産物・水産物等の荷役現場に立会い、貨物の重量および容積を測定すると同時に、貨物の状態等を公正な立場で証明します。なお、当協会が発行する検量証明書は、貨物の受渡し、通関手続き、または保険求償の添付書類として利用されます。

重量測定(検貫)

荷主もしくは港運事業者より依頼を受け、船舶で輸入される貨物をホッパースケール、トラックスケール、台秤等用い、重量を量る業務です。サイロや倉庫等で検量を行い、正確な正味重量の証明を行います。

容積測定(検才)

荷主もしくは港運事業者より依頼を受け、船舶で輸入される貨物のLWH(縦・横・高さ)を計測し、容積を算出する業務です。倉庫や岸壁等で測定し容積の証明を行います。

具体的な貨物例

農産物 / 水産物 / 木材

検査事業

こんなことをやっています

「検査事業」とは、農林水産省や厚生労働省に登録されている検査機関として、輸入農産物の品位検査や理化学的検査を行う仕事です。
当協会では全国各地に検査員を配置し、外国産農産物であれば「米殻」「小麦」「大麦」などを、国内産農産物であれば「もみ」「玄米」「小麦」などの貨物を、それぞれ法律に基づいて厳正に検査しています。公正、公平、そして迅速な業務を基本方針としながら、検査技術の維持や向上に努めるとともに、お客様からのご依頼にも柔軟にお応えしていくことを使命としています。

具体的な業務例

農産物検査 / 理化学分析
/ アジア型マイマイガ(AGM)不在証明

理化学分析業務とは?

日本国内に輸入される食品等の安全性や品質を確認することを目的として、カビ毒や残留農薬などの項目についての検査を行うのが「理化学分析業務」です。当協会では、年間で数千件もの試験検査を実施しています。
まず、理化学分析をするための検体は、輸入時の貨物船等から陸揚される貨物を現場でサンプリングをします。そして、あらかじめ決められた手順で試験検査を実施し、最後に証明書の発行を行います。国によって定められた基準に基づき試験検査を実施することで、その信頼性が担保されているのです。また、当協会では厳正かつ適正な試験結果を追求するため、試験検査のルーチン業務だけでなく、新規試験法の開発や既存試験法の改良にも積極的に取組んでいます。

具体的な業務例

輸入穀類のカビ毒分析 / 外国産小麦の成分検査 / 小麦等の燻蒸剤の残留試験 /
穀物サイロ等における輸入とうもろこしのサンプリング業務 / 新規試験法の開発、既存試験法の改良

各事業のつながり

検数・検量・検査はそれぞれ独立した事業ではありますが、
中には検数から検査まで、一貫しておこなわれる場合もあります。
ここでは外国から輸入したお米を例に、
業務のつながりをご説明します。

【検数】

お米の数量の
確認・証明

【検査・検量】

お米の品位等の検査、
重量の確認・証明

【理化学分析】

お米に混ざったカビ毒や
残留農薬をチェックし、
成分を分析・証明

【実査棚卸】

保管状態を確認

こんな方が向いています

  • 自分の考えを持ちつつ、
    周りを見ながら柔軟に対応できる方
  • 人とのコミュニケーションを大切にできる方
  • チームワークを大切にできる方